Margatica(マルガチカ)

dance improviser.神戸に生れ育つ。東京在住。


無伴奏即興ソロを主軸とする舞のimproviserとして活動。

稽古会「銀耳の会」及び パフォーマンスユニットGinmimi を主宰。

佐藤祐子舞踊研究所にて現代舞踊と世界各地の民族舞踊を学ぶ。観世流梅若会で仕舞を履修。

MargaJO→Margatica。

2017年  TAMASAKA Project 始動。

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目指されるのは一度限りの場の顕現。瞬間に無碍の旋律が響く場を開くことを主眼とする。

目に見えぬ視るべき形象を露わにし、

耳に聞こえぬ聴くべき響きを露わにするために。

これをTAMASAKAと名付ける。

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高水準に維持される持續の過程は美的體驗を齎ス


凡ゆる顯在が潛在に擁かれ 凡ゆる部分に全體が内包されてゐるならば 

顯前を創りだす母體へ還らふとする試みは常に試行され續ける 

故知らず人爲を超へて變容する時空に出遭つた際の畏怖と憧憬は 

記憶に身體に特異點として刻印されるのだから 

始刻と終刻を提示された限りある生にも似た單位時間内に 

地に繋がれた質量ある身に偏微分された意識を乘せて 

定められた小さな箱の中の銀河で彷徨ふのも亦試行のひとつ 

縁に集ふ人々が消費してゆく互ひの命の時間と堆積し埋もれてゆく記憶に捧げる 

顯現した特異な瞬間空隙を共有し無限へ向はうとするささやかな飛翔の試み 

識閾下の認知を閾上に浮かばせよ 

多細胞體が進化してくるまでに生物に死骸を殘す自然死は無かつた  死は無かつた 

システムとして物質レヴェルの新陳代謝を速やかに重ね乍ら世代を越へて生き續け

今も尚現存する生命はヒトもバクテリアも等しく30數億年を經てをり 

此れから近似的無限へ續く可能性ある生の過程である  生の過程である 

ならば總體で總體を捉へよ 

流動の核心に我々の生はある 

微細な智慧の風を集束し疎大な行爲の風を散逸せよ 

擴散と收束の雙方を急速に積分しつつ其の挾間を封じ込めよ 

いつくしき太古と いはけ無き未來が不可分の臨界に飛び續けよ

銀河に耳を澄まし星辰の聲を身裡に捉へよ 

體内の極微空隙がそちこちに繋がり覺醒してゆく

目的も理由もなく思考も感情もなく意味も無意味もなく

壓倒的に透明な靜寂から動きは生じる